サッカー選手の目指す最高峰の舞台といえば欧州だろう。現在も本田圭佑(CSKAモスクワ/ロシア)や長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)、森本貴幸(カターニア/イタリア)らがそれぞれのクラブで確かな戦力となり、その成長は日本代表のレベルアップにも還元されている。 彼ら男子に続き、日本女子代表“なでしこジャパン”からも「欧州組」が相次いで誕生した。永里優季(元ベレーザ)と安藤梢(元浦和)の2人がこの冬、欧州の頂点に立つドイツへと渡ったのである。 女子サッカー界における日本は、FIFA(国際サッカー連盟)ランキング5位(3月12日現在)が示す通り、すでに世界各国から強豪と位置づけられている。従って、男子は欧州内で所属クラブをステップアップして評価を高める過程が必要な一方で、日本人女子選手の場合は、いきなりトップクラスのクラブから“助っ人”として迎え入れられている印象が強い。2008年秋に、澤穂希