現在、絶好調のベンゼマはチームで最も頼りになる存在。前半戦の不振がウソのように、ゴールを量産している【Real Madrid via Getty Images】 カリム・ベンゼマは突如、覚醒(かくせい)した。直近の10試合で奪ったゴールは10得点、3月にはリーグ戦で3試合連続2得点と量産。鳴り物入りで加入しながらも、さっぱり結果を残せなかった昨シーズンと今シーズン前半戦の汚名を返上してみせた。 ストライカーというのは実に面白い。極度の不振も、ひとたびゴールが決まり始めればすべてがうまく運ぶようになる。ベンゼマ自身も「いい流れにある時はどこまででも遠くへ行けると感じる」と自信をのぞかせているくらいだ。 ジョゼ・モリーニョ監督にとって、これほどうれしい誤算はないだろう。三冠(CL、リーガ、スペイン国王杯)の可能性を残すレアル・マドリーは、いよいよ今季の成否を占う重要な時期に突入する。それだ