ダイビングヘッドは岡崎(左)の代名詞だが、彼の本質はそんなに分かりやすい部分ではない【Getty Images】 岡崎慎司は、とらえどころのない男である。 「格好いい先輩の服装をめっちゃマネしてみたりするんですけど、全然うまくいかないんですよ」 迎合する後輩か、と思うとそうではない。 「サイドバックをやらされているときも、本職のFWのため、と割り切ってやっていました。きっと乗り越えられると思っていましたよ」 したたかな野心家のようにも見えるが、計算高さはない。 「家ではもう1人の子供みたいなもんですよ」 そう言って天真爛漫(らんまん)に笑う。 無邪気な子供に近いかもしれない。つまりは感情の赴くままで、とらえどころがない、という印象に落ち着く。 一生ダイビングヘッド。マスコミや大衆は分かりやすいフレーズを持ち出し、日本代表の点取り屋をキャラクター化しようとした。確かに岡崎は、