Q51 難易度 Colobockles in a forest. 問題投稿者:Yellow Roofさん 人里離れた深い森に、たいへん賢い小びとたちが住む村があった。小びとたちは皆そっくりだったが、帽子だけは赤色と青色の2種類があった。 小びとというのはおかしなもので、自分の村にいったい何人住んでいるのか誰も知らない。そんなことを調べようと思う者がいないのだ。まして赤い帽子が何人いるか、青い帽子が何人いるかなんて、まったく無関心だ。 呆れたことには自分の帽子が何色なのかさえ知らない。なぜなら小びとは生まれてから死ぬまで一生、帽子を脱いだりしない。脱いだらこの世から消えてしまうからだ。森には鏡もないから自分で確かめる方法は何もない。 そのうえ、これが一番の理由だったが、他人の帽子のことには決して触れてはならないというおきてがあった。つまり、他人から自分の帽子の色を教えてもらうことさえできない