『Wake UP!』と現代社会 アルバム・タイトルの〈Wake UP!〉(目覚めよ!)というストレートな呼びかけは、今のアメリカの気分から引き出されたものだろう。 もともと黒人文化から生まれた〈人種差別をはじめとするさまざまな社会問題に敏感になり、支配者層が信じ込ませようとするまやかしから目覚めて正義のために行動しよう〉というウォーク・カルチャー(woke culture)は、2010年代、人種を問わず若い世代に広く共有されるようになった。しかし近年は、正しさがときに人を追い詰めてしまうのではないかという危惧も広まり、〈woke〉という言葉を揶揄的に使用する人も増えた。この流れには日本の〈意識高い系〉への視線が重なって見えはしないか。お高く止まっている人や上っ面だけの人をくさしたくなる気持ちも理解できるのだが、そこには真面目にがんばっている人の足を引っ張ろうとする暗い欲望も見受けられて、難
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