損害保険大手の損保ジャパン日本興亜ホールディングスは、人口の減少で保険市場の縮小が見込まれるなか、成長分野と位置づける介護事業を強化するとして、岡山市の大手介護事業者、メッセージを買収すると発表しました。 メッセージは全国におよそ180の有料老人ホームを保有し、売り上げでは介護事業の業界で第3位ですが、ことし9月に川崎市の施設で高齢者が転落して死亡した問題が明らかになって、先月、厚生労働省から業務改善勧告を受けるなど、経営の改善が課題となっていました。 一方、損保ジャパン日本興亜は介護事業を新たな成長分野と位置づけており、メッセージを買収して経営の立て直しを進め、この分野をさらに強化したいというねらいがあります。 損保ジャパン日本興亜は今月、大手居酒屋チェーンのワタミからも介護事業を買収しており、メッセージと合わせると介護事業の業界で国内第2位になります。