「室蘭を見れば世界の原子力発電事情が分かる」。電力会社の広報担当者の一言で室蘭に向かうことにした。「室蘭」とは鉄鋼・機械製品メーカーの日本製鋼所室蘭製作所のこと。かつて東洋一の民間最大の兵器工場と呼ばれた同社は、原子力発電用部材の製造で世界シェアの80%を占めるトップ企業なのだ。激震の世界経済の中にでも、原子力ルネッサンスを追い風に売上は好調、米オバマ政権下でのCO2削減目標やエネルギー政策への期待から関連株として株価が一時上昇するなど注目を集めている。(佐藤 道子) 夕方5時。原子力発電用部材(原発用部材)を製造する第4機械工場は24時間操業だが、思いのほか静かで、工作機械が大きな音を立て、作業車が動き回るといった工場のイメージからは程遠い。 国立代々木競技場のアリーナ4つ分(幅52m×長さ316m)の場内に所狭しと造りかけの巨大な原子炉部材が並んでいる。蒸気の力で回転し、発電機にエネル
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