16日閣議決定されたことしの科学技術白書は、STAP細胞の論文ねつ造など国内で相次いでいる研究不正を特集し、日本の科学の信頼性を揺るがす事態になっていると異例の指摘を行って、全国の研究機関に対し、研究倫理教育の徹底を求めています。 この中では、ことし3月までの1年間に、全国の研究機関で少なくとも12件の研究不正の認定があったとして、日本の科学の信頼性を揺るがす事態になっていると異例の指摘を行っています。 こうした不正を招いている背景について、特集では、研究倫理の教育が十分ではなかったとしているほか、期限つきで雇用されている研究者が多いため、短い期間に成果を求められるなど研究者に過度なプレッシャーがかかっているとする意見もあるしています。 そのうえで、「科学者は、常に科学へ真摯(しんし)であることが求められている」として、責任ある行動を求めるとともに、全国の研究機関に対し、研究倫理教育の徹底
昨日12月25日に「研究論文に関する調査委員会」より調査報告書の提出があり、受理致しました。 調査報告書(全文)(2014年12月26日修正※、2015年1月8日修正※、2015年1月23日修正※) 調査報告書(スライド) 野依良治理事長コメント ※調査報告書(全文)について、一部に記載の間違いがあったため修正しました。 (訂正箇所:2014年12月26日) ①5ページ 2行目:【誤】約200kb 【正】約20kb ②10ページ 下から4行目:【誤】STAP幹細胞FES1 【正】ES細胞FES1 ③30ページ 1行目:【誤】データの捏造および改ざん 【正】データの捏造 (訂正箇所:2015年1月8日) 6ページ 20行目:【誤】第3染色体領域 【正】3つの染色体領域 7ページ 2行目、3行目:【誤】Charles river 【正】Charles River 9ページ 下から12行目:【誤
身体のあらゆる組織になることができ, 無限に増殖することが可能とされた「STAP幹細胞」として 実際に使われたES細胞を特定した 理化学研究所などのチームが作成したSTAP細胞から作られた,あらゆる組織に分化することができ無限に増殖する多能性幹細胞「STAP幹細胞」が,以前から研究でよく使われている「ES細胞(胚性幹細胞)」であることを,東京大学グループと,東北大学などの共同研究チームがそれぞれ突き止めた。論文にはこの細胞からマウスができたとされ,STAP細胞が多能性を持つ証拠とみられていたが,今回の解析でどのES細胞が使われたかが具体的に明らかになった。 調べたSTAP幹細胞は,論文の共著者で,STAP幹細胞からマウスを作った若山照彦理化学研究所発生・再生科学総合研究センターチームリーダー(現山梨大学教授)が保存していたもの。先に若山氏が第三者機関に依頼して解析し,「若山研にはなかったマ
「STAP現象を再現することはできなかった。来年3月の期限を待たずに、ここで実験を終了することにした」 理化学研究所は12月19日に開いた記者会見で、STAP細胞の検証実験打ち切りを発表した。小保方晴子研究員は12月21日付で理研を退職。STAP細胞を巡る騒動に一定の区切りを付けることになった。 STAP細胞は本当にあるのか―。英科学誌「ネイチャー」に掲載したSTAP細胞に関する論文に疑義が持ち上がると、理研は4月から1年間を期限に、検証実験チームを発足させた。 7月から5カ月間は、小保方氏も立会人や監視カメラの管理下で検証実験に参加。チームとは別の方法でSTAP現象の再現に取り組んだが、いずれも成功に至らなかった。 コツは再現できず 「200回以上、STAP現象に成功している」。今年4月の記者会見でこう語った小保方氏。理研の相澤慎一・検証実験チームリーダーはこの点について、「緑色に発光す
STAP細胞の問題で理化学研究所は、小保方晴子研究員本人が論文に書かれたのと同じ方法で細胞の作製を試みたものの、STAP細胞を作ることはできなかったと正式に明らかにしました。 また小保方研究員とは別の理研のチームが行った実験でもSTAP細胞は出来なかったとして、理化学研究所はすべての実験を打ち切ることを決めました。
2014-12-15 私が気になっている科学系の新刊書籍(教科書ではない) 科学 日常 重めの本「STAP細胞はありまぁす!」毎日新聞科学環境部の須田桃子さんといえば、STAP細胞ウォッチャーなら一度は名前を目にしているはずだ。毎日新聞のサイトで名前を検索してみると、彼女がSTAP細胞をずっと追いかけて来たことがよく分かる。彼女が書いた記事を何度も読んできたが、文章の質の高さには感心している。しかし大半の記事が今は読めないようだ。残念である。捏造の科学者 STAP細胞事件作者: 須田桃子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/01/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見るそんな須田さんによって書かれたのがこの「捏造の科学者 STAP細胞事件」である。自分も論文の発表から今までずっとSTAP細胞問題をウォッチしていたが、この本には知らないことが色々書かれていると思うので欲しい
STAP細胞の問題をめぐり、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーによる検証実験の期限が11月末に迫っている。近畿大は独自に、体の細胞を酸に浸すことでSTAP細胞ができるか試みてきたが、作製できなかった。理研で小保方氏とは別に検証を進める丹羽仁史プロジェクトリーダーの中間報告と同じく、理研以外の…
遺伝子解析が示した,名が体を表さないSTAP実験の杜撰さ 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子研究ユニットリーダーらが作ったとされる「STAP細胞」の中身が明らかになってきた。早くから論文への疑義を指摘していた理研統合生命医科学研究センター(IMS)の遠藤高帆上級研究員は9月22日,STAP細胞などの遺伝子配列データを解析した結果を,日本分子生物学会の欧文誌Genes to Cellsに発表した。また10月1日,報道陣の合同取材に応じた。 遠藤氏の解析によれば,遺伝子解析実験に用いられた細胞は,同じ名前で論文に出てきても,その中身は実験によってまちまちだ。ある実験に使われた「STAP細胞」は多能性を持つ培養細胞だが,別の実験に用いられた「STAP細胞」には多能性がほとんどない。またある実験の「FI幹細胞」は2種類の細胞の混合で,別の実験の「FI幹細胞」は1種類だ
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが早稲田大学に提出した博士論文にアメリカの研究所のホームページの文章をほぼ丸写しにするなど複数の不正が認定された問題で、早稲田大学は7日、小保方リーダーが一定の期間内に論文を訂正し再提出しない場合、博士号を取り消す決定をしたと発表しました。
最近なにかと話題の「実験ノート」。実験をすることがある人には身近なものですが、そうでない方にはあまり馴染みのないものですね。うさじまも仕事でこういったノートを書くことがあります。今回、お料理を実験に見立てて実験ノートをつけてみることにしました。「ごちそうさん」でも、「料理は科学」と言っていましたしね。 なお、実験ノートの取り方については施設や研究室で色々なルールがあり、求められる厳密さもさまざまです。うさじまの場合、後に論文を書くとか、特許が…というより、「自分が再度実験するときのためのメモ」として書いている側面が大きくなっておりますので、「こんなの不十分だよ!!」と言われてしまうかもしれません。あくまで一つの例として寛大な心でご覧頂きますよう、お願いします。 実験ノートは誰にでも買えます 実験ノートと言っても、決まった書式があるわけではありません。が、改ざんや不正がしにくいように工夫され
「STAP細胞」論文をめぐる研究不正問題で、小保方晴子研究ユニットリーダーによる不服申し立てを審査していた理化学研究所の調査委員会は5月7日、「再調査は不要」と結論付け、理研に報告書を提出した。これを受けて理研は8日、再調査を行わないと決定。同日午後、調査委員会と理研がそれぞれ記者会見し、判断の根拠などを説明した。 左から調査委員会の古関明彦委員(理研統合生命医科学研究センター副センター長)、岩間厚志委員(千葉大学大学院医学研究院教授)、渡部惇委員長(弁護士)、田賀哲也委員(東京医科歯科大学副学長)、眞貝洋一委員(理研主任研究員) 「悪意はあったことは明らか」「偶々(たまたま)の失念と評価できるものではないことは言うまでもない」――調査委員会の報告書には、「明らか」「言うまでもない」など強い言葉がたびたび現れ、小保方氏の説明や、不服申し立ての矛盾点などを指摘している。 調査委が「改ざん」と
-1- 平成 26 年 5 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 理事長 野依良治 殿 研究論文の疑義に関する調査委員会 委員長 渡部 惇 委員 岩間 厚志 古関 明彦 眞貝 洋一 田賀 哲也 不服申立てに関する審査の結果の報告 平成 26 年 4 月 9 日に研究所より依頼のあった、 研究論文の疑義に関する調査委員会によ る調査結果に対する不服申立てに関する審査について報告する。 審査結果: 平成 26 年 4 月 8 日付けによる不服申立てについては、4 月 20 日付けの不服申立につい ての理由補充書(1)と 5 月 4 日付けの不服申立についての理由補充書(2)を合わせ、 調査委員会では不服申立ての趣旨、理由等を勘案し、平成 26 年 3 月 31 日付け「研究論文 の疑義に関する調査報告書」における調査結果に対して、再調査は不要と判断する。 理由: 第1 改ざんについて 1 規程
「科学」という手続き 本当はもう少し、せめて桜の咲いているうちに書きたかったのですが、諸事情により遅くなりました。「諸事情」というのは、国内外の生命科学系の研究者だけでなく日本の多くの国民まで巻き込んだ「不思議な性質の多能性幹細胞」をめぐる一連の騒動のことです。 個人的な見解については拙ブログの方に書いていますが、日本分子生物学会としては、3月3日と11日に「理事長声明」を出しました。問題となったNatureの2本の論文の筆頭著者は本学会の会員ではなく、個別の論文不正問題に踏み込んでの声明は異例なことだと思っていますが、今回の事件は社会の関心も高く、研究倫理委員会および執行部で話し合った上での声明発表でした。 記者会見の様子が動画配信され、7時のNHKニュースのトップで20分近くも報道されるに至り、この不思議な細胞にまつわる話題は、もはや科学の世界の問題ではなくなりました。週刊誌に科学者の
2014年4月9日、小保方晴子さんと代理人の弁護士が記者会見を開き、理研調査委員会の最終調査結果への不服申し立て内容について説明しました。 小保方氏一問一答: 毎日新聞 会見で小保方さんはNatureに掲載されたSTAP細胞研究論文に不適切な点があったことを認めて謝罪しました。しかし、理研調査委員会による調査は不十分であり、データ画像の改ざんと捏造の認定については容認しない旨が述べられました。その他にも、STAP細胞を200回ほど作製してきたことや、第三者がSTAP細胞作製の追試に成功したことが報告されました。 ただ、作製した細胞の多能性マーカー遺伝子Oct4の発現を確認しただけなのか、それとも細胞の分化能まで確認したのかなど、STAP細胞をどのレベルで確認したかについては言及されませんでした。また、追試に成功した人物についても明らかにされませんでした。 ここでは、STAP細胞の存在自体の
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