タグ

sfとあとで買うに関するkirakkingのブックマーク (12)

  • 物理術師から幻術師まで、大きく異る方向の天才魔法使いが6人集められ、最終的に排除する1人を決める、ファンタジー×SF長篇──『アトラス6』 - 基本読書

    アトラス6 上 (ハヤカワ文庫FT) 作者:オリヴィー ブレイク早川書房Amazonこの『アトラス6』は著者オリヴィー・ブレイクがロースクール在学中にセルフパブリッシングで刊行したのち、爆発的に人気が出てAmazonPrimeでのドラマ化も決定している話題のファンタジー長篇だ。記事名にも入れたが、他者の行動に関与するエンパスに他者の思考を読み取るテレパス、世界の物理的事象に干渉する物理術師など様々な「特殊な力」を行使する、凄腕魔法使いたちの物語となる。 世界中の貴重な蔵書を守護する秘密の組織〈アレクサンドリアン協会〉、そこでは10年に1度、6人の在野の魔法使いらが選出され、うち5人だけが入会を果たし、富や名声、協会しか持っていない資料へのアクセスが許される──。と、魅力的な冒頭のあらすじに加えて表紙イラスト&装丁が最高だったので期待して読み始めたのだけど、中身はその上がりきったハードルにち

    物理術師から幻術師まで、大きく異る方向の天才魔法使いが6人集められ、最終的に排除する1人を決める、ファンタジー×SF長篇──『アトラス6』 - 基本読書
    kirakking
    kirakking 2023/03/27
    三部作かーと思いつつ、極上の欧米産ファンタジージュブナイルの匂いには抵抗できない。
  • 『「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門』という本を刊行します。 - 基本読書

    「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門 作者:冬木 糸一ダイヤモンド社Amazonこのブログ「基読書」を書いている冬木糸一です。3月1日に、『「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門』というをダイヤモンド社から刊行することになったので、その告知文を下記につらつらと書いていきます。このブログの読者にはまず楽しんでもらえる内容なので、ぜひ告知分だけでも読んでいってください。 の外観。440ページ超えなのでけっこう分厚い SF超入門とは何なのか 「SF超入門」と銘打っているわけなので、当然SFに入門するためのになる。歴史や作家など入門といっても無数の入り口があるわけだけれども、今回はいわゆるSF小説のガイド的な内容になっている。ただ、「SF初心者はこれを読め!」といって初心者向けを語る、ガイド記事を拡張した内容とは異なるアプローチでを選んでいる。 たとえば

    『「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門』という本を刊行します。 - 基本読書
    kirakking
    kirakking 2023/02/19
    現代とリンクする分、時代性が高い作品(書評)になっていそう。
  • [読書]スタニスワフ・レムによる『ストーカー』(ストルガツキー兄弟) 論 - ゴールデンレトリバー撫でたい

    (※諸事情で再公開です) 裏世界ピクニックのアニメやってますね。僕はまだ観てないけど元ネタのストルガツキー兄弟の『ストーカー』は読んだ。 ストーカー (ハヤカワ文庫SF) 作者:アルカジイ ストルガツキイ,ボリス ストルガツキイ 発売日: 2018/01/31 メディア: Kindle版 ストーカーについても特に書きたいこともないけど、そういえばこれはスタニスワフ・レム大先生が短い評論を書いてたのを思い出した。レムについては一度書いときたかったのでちょうどいいかな。 これに収録されています。 高い城・文学エッセイ (スタニスワフ・レム コレクション) 作者:スタニスワフ レム 発売日: 2004/12/01 メディア: 単行 1. 僕がレムを初めて知ったのは哲学関係ので、フッサールの現象学における意識の考え方について書かれていた部分で『ソラリス』が引かれていたことがきっかけだった。実際

    [読書]スタニスワフ・レムによる『ストーカー』(ストルガツキー兄弟) 論 - ゴールデンレトリバー撫でたい
    kirakking
    kirakking 2021/01/16
    ストーカーの内容を誤解していた。これは読まねば。/やはりレム大先生の「高い城・文学エッセイ」買うしかないのか…
  • 二年連続でヒューゴー賞・ローカス賞を受賞した、自省的な人型殺人警備ユニットの日常録──『マーダーボット・ダイアリー』 - 基本読書

    マーダーボット・ダイアリー 上 (創元SF文庫) 作者:マーサ・ウェルズ出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2019/12/11メディア: 文庫マーダーボット・ダイアリー 下 (創元SF文庫) 作者:マーサ・ウェルズ出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2019/12/11メディア: 文庫この『マーダーボット・ダイアリー』はマーサ・ウェルズのSFアクション連作中篇集である。上下それぞれに二篇の中篇が収められていて、特に上巻の「システムの危殆」はヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の各ノヴェラ部門を授賞。続く「人工的なあり方」もヒューゴー賞、ネビュラ賞を授賞と(賞的な意味で)評価の高い作品。 それにこの創元文庫版は安倍吉俊のイラストもあいまって刊行がたいへん待ち遠しかったんだけれども、読んでみたらこれが期待通りのおもしろさ! 全篇通して自分のことを一人称で「弊機」を呼ぶ人型警備ユニット

    二年連続でヒューゴー賞・ローカス賞を受賞した、自省的な人型殺人警備ユニットの日常録──『マーダーボット・ダイアリー』 - 基本読書
    kirakking
    kirakking 2019/12/15
    よさそう。
  • 〈ゲーム・オブ・スローンズ〉原作者のSF短篇集──『ナイトフライヤー』 - 基本読書

    ナイトフライヤー (ハヤカワ文庫SF) 作者: ジョージ・R・R・マーティン,鈴木康士,酒井昭伸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/05/02メディア: 文庫この商品を含むブログを見るゲーム・オブ・スローンズの最終章の終幕が間近に迫るさなか、その原作者ジョージ・R・R・マーティンの中短篇集が刊行。ゲースロ視聴者であっても原作の〈氷と炎の歌〉シリーズはその凄まじい分厚さもあって読んでいない人が多いだろうが、実は(もなにもないが)ジョージ・R・R・マーティンは小説も超おもしろいのだ! この中短篇集も文庫で570ページ超え(第五短篇集の全訳。初刊行は1985年だが、昨年改題のうえ再刊されている。)と、短篇集のわりに非常に重たいのだが、ゾンビあり、超能力者あり、なんだかよくわからない色んな生物や異星人あり、様々な神話や宗教が出てきて──と、ゲースロのあの異種格闘技戦じみたジャンル混交っ

    〈ゲーム・オブ・スローンズ〉原作者のSF短篇集──『ナイトフライヤー』 - 基本読書
  • 人間に子供が産まれなくなった未来を描き出す、森博嗣によるSFシリーズ、ついに完結!──Wシリーズ - 基本読書

    人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly? (講談社タイガ) 作者:森 博嗣発売日: 2018/10/24メディア: 文庫森博嗣による、人間による子供がほとんど生まれなくなり、人工知能などの電子知性が人間を遥かに上回る能力を発揮しはじめたばかりの状況を研究者の視点で描き出すWシリーズが先日出た第十作目『人間のように泣いたのか?』でついに完結。 この記事では完結ということでざっくりシリーズへの総評的なものをして置こうと思うが、まずなにをおいても素晴らしいSF作品であったというところは最初に書いておきたいところだ。特に、高度な人工知能、ロボットが当たり前に存在し、人々の寿命が飛躍的に世界はどのような社会をとるのか──意思決定、政治の在り方・戦争、研究手法などなど──といった描写は、10作ものシリーズ物であるから世界各地の細かい部分まで含めて描かれ、議論されており素晴らし

    人間に子供が産まれなくなった未来を描き出す、森博嗣によるSFシリーズ、ついに完結!──Wシリーズ - 基本読書
    kirakking
    kirakking 2018/11/05
    完結したのか!それはそれとして、百年シリーズの直接の続編を短編集でいいから書いてくれないかな。ミチルとロイディのバディーをもう十年以上待ってる。
  • 幻のように揺らめき続ける、汚らしくも美しい街──『黄泥街』 - 基本読書

    黄泥街 (白水Uブックス) 作者: 残雪,近藤直子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2018/10/12メディア: 新書この商品を含むブログを見る中国の作家、残雪の第一長篇の復刊版である。最近、SFファン交流会というイベントの、文学を語ろうの回で、牧眞司さんが『黄泥街』を特に話題にしたいの中の一冊として取り上げていたのだが、その時から読んでみたいと思っていたのであった。まず、この黄泥街──こうでいがいという書名の時点でそそられるものがあるしね。 で、読んでみたわけだけれども、これはわかっていたこととはいえ大変に素晴らしい逸品である。黄泥街とは長く一の通りで、いつも空から真っ黒な灰が降ってくる、薄汚い街のことであり、書はそこで暮らす気が狂った人々の物語なのだが、そうした単純な総括を明確に拒む作品である。この作品が何なのか、黄泥街とは実際何なのか、という説明をしようと思ったらこのをそ

    幻のように揺らめき続ける、汚らしくも美しい街──『黄泥街』 - 基本読書
    kirakking
    kirakking 2018/10/23
    これはいい > 僕が読んでいて強く惹きつけられたのは黄泥街にまつわる、混沌とした終末のヴィジョン、汚らしく破滅的でありながらも美しさを感じさせる描写、行動の数々である。
  • 〈スタニスワフ・レム・コレクション〉、ついに完結──『主の変容病院・挑発』 - 基本読書

    主の変容病院・挑発 (スタニスワフ・レムコレクション) 作者: スタニスワフレム,Stanislaw Lem,関口時正出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2017/07/26メディア: 単行この商品を含むブログを見るレムの代表作や、日では知られざる側面を翻訳・刊行してきた〈スタニスワフ・レム・コレクション〉が書にて完結! スタニスワフ・レムという作家は僕にとっては間違いなくベスト5に入る海外作家で、どの作品を取り上げても、一文一文に込められた途方もない思考の量、ユーモア、枠が存在しないかのような発想力によって驚かしてくれたものだ。日語で読める作品を片っ端から読んでいった時は、「一人でこんだけの作品が書ける人間がいていいのか……」と呆然としたぐらいである。 というわけで最終巻である『主の変容病院・挑発』である。他のレム・コレクションに負けず劣らず、幾つもの側面からレムを照らし出し

    〈スタニスワフ・レム・コレクション〉、ついに完結──『主の変容病院・挑発』 - 基本読書
  • ケン・リュウ小説の進化形〜短編集『母の記憶に』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■母の記憶に / ケン・リュウ 不治の病を宣告された母は、誰より愛するひとり娘を見守り続けるためにある選択をする。それはとてつもなく残酷で、愛に満ちた決断だった…母と娘のかけがえのない絆を描いた表題作、帝国陸軍の命で恐るべき巨大熊を捕らえるため機械馬を駆り、満州に赴いた探検隊が目にしたこの世ならざる悪夢を描いた「烏蘇里羆」、脳卒中に倒れ、入院した母を、遠隔存在装置を使用して異国から介護する息子の悲しみと諦念を描く「存在」など、今アメリカSF界でもっとも注目される作家が贈る、優しくも深い苦みをのこす物語16篇を収録した、待望の日オリジナル第二短篇集。 アメリカで活躍するアジア系SF作家、ケン・リュウの第1短編集『紙の動物園』は素晴らしい作品だった。個人的には現代最高のSF作家の書いた現代最高のSF作品集なのではないかとすら思ったほどである。この作品集については以前自分のブログでこんな記事を

    ケン・リュウ小説の進化形〜短編集『母の記憶に』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    kirakking
    kirakking 2017/05/17
    「紙の動物園」と「母の記憶に」
  • 数学的原理に裏打ちされたファンタジー小説──『精霊の箱: チューリングマシンをめぐる冒険』 - 基本読書

    精霊の箱 上: チューリングマシンをめぐる冒険 作者: 川添愛出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2016/10/26メディア: 単行この商品を含むブログ (4件) を見る精霊の箱 下: チューリングマシンをめぐる冒険 作者: 川添愛出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2016/10/26メディア: 単行この商品を含むブログ (4件) を見る書は副題にチューリングマシンをめぐる冒険とあるように、「チューリングマシン」について、その諸原理や応用問題を取り扱った一冊である。チューリングマシンとは計算を数学的にモデル化するために生み出されたもので──と説明を始めたらキリがないので一旦終わるが、それと同時に、書は「格ファンタジー」でもある。 ベストセラー『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』を筆頭として、ストーリー仕立てで現実の経営論や

    数学的原理に裏打ちされたファンタジー小説──『精霊の箱: チューリングマシンをめぐる冒険』 - 基本読書
  • 世界の全人口を抹殺する──『地球礁』 - 基本読書

    地球礁 (河出文庫) 作者: R.A.ラファティ,R.A. Lafferty,柳下毅一郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/04/06メディア: 文庫この商品を含むブログを見るカルト的な人気を誇るラファティ、初期の長篇作品がこの『地球礁』である。 2002年に単行として出ていたものが今回素晴らしい装丁で文庫化された。ソローキンの『青い脂』も最近文庫化してくれたし、河出文庫さまさまである。 ラファティはその評判からして読もう読もうと思いつつなんとも手の出しにくい作家であった。ラファティを称える人々はほとんどアイドルへ熱狂したファンのごとしであって、紹介を聞いてみるとやたらと難解──ともまたちょっと違い、とんでもなく変である、よくわからない、何でも起こりえることが伝わってくるぐらいである。訳者の柳下さんはあとがきで『レイフェル・アロイシャス・ラファティはアメリカSF界でもっと

    世界の全人口を抹殺する──『地球礁』 - 基本読書
  • うちゅうの ほうそくが みだれつづける──『エピローグ』 by 円城塔 - 基本読書

    エピローグ 作者:円城 塔発売日: 2015/09/17メディア: 単行相変わらずの円城塔作品であり相変わらずでもない円城塔作品でもある。『屍者の帝国』以来約三年ぶりの長篇作品にあたる。もともとはSFマガジンで連載を行っていた作品が、今回書籍化となった。文學界で連載していた『プロローグ』も近々書籍化ということで、『エピローグ』から先に出ているのもまあ面白いところではある。 書を読んで僕がまず抱いた実感は「しっかり」しているなということだった。デビュー作の『Self-Reference ENGINE』から、相手の首を一瞬で断絶させる刀のような鋭さを持っていた。書に至って、そのキレ味はまったく変わらないまま、手にもった時のずっしりとした重さ、振った時の軽さ、首が落とされた時の手応えといったような複合的な部分で「しっかりとした刀を作るようになった」と思うのである。 世界観は最初からフルスロ

    うちゅうの ほうそくが みだれつづける──『エピローグ』 by 円城塔 - 基本読書
  • 1