原発事故から8カ月後のJヴィレッジ。建物の入り口前で防護服姿の作業員がバスを待った=2011年11月11日 東京電力は30日、福島第1原発事故の対応拠点にしてきたJヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)の建物使用を終了した。今後、駐車場となっているグラウンドと共に原状回復工事を進める。「サッカーの聖地」は原発事故での役割をほぼ終え、2018年夏の一部再開、19年4月までの全面再開へと動きだす。 東電は原発事故直後からJヴィレッジを借り受け、第1原発作業員の中継基地として使用。11面のグラウンドのうち9面が駐車場などと化し、作業員は第1原発に向かうバスに乗り換えた。多いときには1日2000台が駐車場を埋めた。 13年6月までは作業員が防護服をここで着脱し、被ばく検査も受けた。原発に乗り入れた車両の除染場もあった。建物内には食堂や休憩所が設けられ、東電の福島復興本社も入居。スタジアムにはプレハ