東京電力福島第1原発事故の対応拠点に使われたサッカー施設Jヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)で17日、グラウンドの天然芝の張り替え作業が始まった。平成30年夏の一部再開を目指している。 この日の朝、作業員が横約50センチ、縦2メートルの天然芝をロール状にしたものを転がして、整地した土の上に敷き詰めた。グラウンド1面当たり9360個のロールが必要だという。計画では天然芝8面のうち5面、人工芝3・5面のうち1・5面を一部再開時までに整備する。 運営会社の上田栄治副社長は「いよいよ元の芝生に戻り、子どもから大人までサッカーを楽しむ姿を期待したい」と話した。 施設は東電が事故の対応拠点として運営会社から借り受け、グラウンドに砂利やアスファルトを敷き詰めるなどして作業員の駐車場や資材置き場、ヘリポート、社員寮の設置場所として使っていた。