群馬、新潟両県にまたがる谷川岳(一、九七七メートル)の玄関口として知られるJR上越線の土合駅=みなかみ町=で、登山愛好家に長年親しまれていた待合室が閉鎖された。早朝登山のために寝泊まりする利用者らの一部で火気を使う事例が後を絶たず、JR東日本は「火災など保安上の観点からやむなく使用中止した」と説明する。谷川岳周辺では三年前にも同様の理由で寝泊まりできる屋内スペースが閉鎖。地元の山関係者は「マナー違反はダメ。登山者が自分で自分の首を絞めている」と残念がる。 (川田篤志) ガラス扉で仕切られた待合室は改札の外にあり、土合駅ができた一九三六年から駅舎に併設。広さ約四十平方メートルで備え付けベンチ四基があった。JR東によると、約三十年前から無人駅となり、ガスバーナーを持ち込み調理する登山者らが相次いだ。火気厳禁の張り紙を貼り、JR職員や警察が見回りをしていたが後を絶たず、四月二十七日に待合室を施錠