サッカーJ3のグルージャ盛岡の運営会社いわてアスリートクラブ(盛岡市、菊池賢社長)で発覚した多額の資金流用問題で、県警捜査2課、盛岡東署は18日、業務上横領の疑いで、同市津志田南、同社の元副社長で、会社役員平川智也容疑者(44)を逮捕した。問題発覚を受けて流用額を調べた同社の調査委は約2400万円と結論づけたが、県警はそれを上回る数千万円に達するとみており、金の流れや犯行の経緯などの裏付け捜査を進める方針だ。 逮捕容疑は昨年3月上旬ごろ、盛岡市内で、同社の従業員に金融機関で払い出させた現金1千万円を着服し、横領した疑い。平川容疑者は「全額を私的流用したわけではない」と使途について否認している。 平川容疑者は当時は常勤の副社長。県警は、同社の事業資金の運用や調達などの業務全般を統括する立場を利用し、スポンサーからの広告料を横領、自らが経営する会社の運転資金に充てたとみている。捜査関係者による