誰かのために頑張りたい-。そんな尊い思いがあっても、出場機会が約束されるわけではない。プロスポーツの厳しさだ。 浦和MF梅崎司(29)には、それが身にしみて分かっていた。だからこそ、獲得したPKのキッカーを、誰にも譲るつもりはなかった。 ◇ ◇ 25日、梅雨時の湿気でかすかに煙る、夜の埼玉スタジアム。浦和は神戸戦の後半40分、MF柏木が左サイド深くで相手のファウルを誘い、セットプレーのチャンスを得た。 リードは1点。試合を決める追加点がほしい。キッカーの柏木は、MF阿部がニアに動いて神戸MF三原の注意を引き、後方の梅崎をフリーにしたのを見逃さなかった。 ゴール前の密集にボールを入れると見せて、ペナルティーエリア外の梅崎にパスを送るトリックプレー。背番号7は「集中して丁寧にミートした」と右足でボールの芯をとらえた。 枠内に向かう会心の一発は、あわてて戻った三原に、身体を投げ出して止められ
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