ホームにおけるクラブ通算500試合目の公式戦を4-1の快勝で飾った余韻が残る試合後の取材エリア。このメモリアルマッチにボランチとして先発し、62分からはシャドーにポジションを上げてフル出場した浦和レッズMF柏木陽介がポツリとつぶやいた。 「暑くてしんどい。日本の夏に(試合を)やったらあかんやろうって、切実に思っている」 湘南ベルマーレを埼玉スタジアムに迎えた6日の明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第7節。18時半のキックオフ時点で気温30.6度、湿度は65パーセントに達し、風も緩やかに吹いているだけだった。 文字どおりの“真夏の消耗戦”が選手たちの体力と気力を奪い去っていた中で、表情に精かんさを漂わせながら、軽やかにステップを踏むように取材エリアに姿を現した男がいた。 1981年10月10日生まれの34歳。浦和でキャプテンを務めるMF阿部勇樹と並び、両チームを通じて最年長となるDF那
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