【置き去りにされた被災地を歩く】第4回・福島県須賀川市 全国でただ一つ震災で決壊した「藤沼ダム」 地元農家支える「水の恵み」復旧なるか J-CASTニュース 3月17日(土)15時4分配信 東日本大震災が発生した2011年3月11日、震源となった三陸沿岸から遠く離れた福島県中部・須賀川市にあるダムが決壊した。大量の水と土砂が川を一気に下って1キロほど下流の集落を襲い、犠牲者が出た。 震災によるダム決壊は、この1件のみ。なぜこのダムだけ、大きな災害につながったのだろうか。 ■道路がごっそり崩れ落ちたままの決壊現場 震度6強を観測した須賀川市では、400棟以上の住宅が全壊し、道路や橋、農業施設など広範囲にわたって損害が出た。市役所の本庁舎も地震で使用不能となり、2012年3月中旬の時点では6か所に分散して業務を遂行していた。 特に深刻な犠牲をともなったのが、死者7人、行方不明者1人を