夜光虫の美しい海で泳いだり、巨大な亀と友達になったりと、頭の中に幻想的な世界を持っている精神病の少女を描いたのが「Caldera」。薬を飲むと頭がぼんやりして全てが霞がかって見えてしまうため、ある日少女は薬を捨てるのですが、その後にはどんな世界が待ち受けているのでしょうか。少女の目を通した幻想的な世界が約11分という長さで描かれています。 Caldera (2012) on Vimeo 波音が響く暗闇の中で目を開けた少女。 立っているのは岬の上です。 足元からはきらきらと青い光が広がり、腕の中で流れ星が流れていきます。 しかし、そんな幻想的な様子とは裏腹に、遠く向こうではどんどんと崩壊していく世界。 じっとにらみます。 ぎゅっと目をつぶり…… 再び目を開けた時、少女には怒りも喜びもなく、ゆううつそうな姿。 洗面台の鏡を前に肩を落とします。 手の平に出したのはいくつかの錠剤。 ゴクン。 「C