レトロな建物や高級ブランド店などが点在し、多くの人々でにぎわう「旧神戸外国人居留地」(神戸市中央区)。おしゃれな神戸のイメージを代表するエリアである一方、毎年1月17日には一角で24年前の阪神大震災の追悼行事も開かれる。そんな場所で2010年、江戸時代に起きたとみられる「ある災害」の痕跡が見つかった。 「川の氾濫(はんらん)だろうか」 調査を担当していた神戸市教委文化財課の千種(ちぐさ)浩課長(60)は、市役所のすぐ西側で進めていた発掘調査の現場で、約30センチの砂が堆積(たいせき)している地層があることに気付いた。現在の地表面から1・5メートルほど掘った地点だった。 この現場では、前年の09年に明治時代の日本茶の加工場とみられるレンガ造りの建物の跡が見つかっており、それ以前がどんな場所だったのかを調べていた。旧生田川のすぐ西側にあたり、かつては洪水の影響を受けやすい場所だったことはわかっ
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