大阪維新の会が掲げる「大阪都構想」参加の是非が最大の争点となる堺市長選(15日告示、29日投開票)をめぐり、維新代表の橋下徹大阪市長は12日、堺市が都構想に参加し特別区に再編される場合について「区名に『堺』を入れたらいい。『堺』の名は残す」と明言した。 維新は元堺市議の西林克敏氏(43)を擁立するが、再選を目指して立候補を表明している現職の竹山修身(おさみ)市長(63)は「都構想で堺が消滅する」などと主張している。橋下氏は都構想参加に対する有権者の不安や反感を払拭したい狙いがあるとみられる。 橋下氏は「(堺市を特別区に)分けるなら2つ、分けなければ1つ。堺の名は残すし、伝統はなくならない。『堺がなくなる』というのはずるい主張だ」と反論した。 一方、橋下氏は選挙で負けた場合、大阪府と大阪市で先行的に再編する都構想の是非を問う住民投票や、必要な法改正に向けた自民党との折衝に悪影響が出るとの認識