「貧乏くじを引くとか、そんなことを考えているようでは大きな目標はおぼつかない」 自民党の岸田文雄政調会長は25日の東京都内での講演で、連続在職日数が歴代最長となった安倍晋三政権の後継にひるまずに挑む姿勢を強調した。 長期政権後の内閣は短命とされ、実際、5年5カ月続いた小泉純一郎政権後の第1次安倍政権は約1年で幕を閉じた。このため、講演では首相の後継は「貧乏くじを引くのでは」との質問が飛んだが、岸田氏は「どんな状況であっても『自分はやるんだ』という強い覚悟をもって臨まなければ多くの人は応援してやろうという気にもならない」と闘志を燃やした。 また、今秋にも想定される内閣改造・党役員人事での希望を問われ、「次の時代を担う一人になることが目標だ。その目標に資するポジションを得たい」と語った。