山肌が大きく崩れ、土砂が海岸線にまで達した=7日午後3時56分、鹿児島県南大隅町、朝日新聞社ヘリから、溝越賢撮影 九州南部を襲った豪雨の影響で、鹿児島県南大隅町で台地の斜面が崩れて土石流が発生し、住民が避難するなど厳戒態勢が続いている。7日には未明と正午前の2回、土砂崩れが発生。崩落個所から約700メートル離れた海岸沿いの集落まで大量の土砂が達した。ふもとの50世帯91人は地区内の小学校などに避難。けが人は出ていないが、町は小学校も危険だとして、約4キロ北にある町施設への避難を勧告した。 県などによると、高さ約100メートルの台地の斜面上部が4日夜、崩落し、大量の土砂が流出。5日夕の3回目の土石流で2カ所の砂防ダムが満杯になった。7日は晴れ間も広がったが、泥水が直径1メートル大の岩石を巻き込みながら流れ、ダムから約350メートル離れた集落付近まで達した。住宅2棟と倉庫が床下まで泥水につ