1.鉄道車両の乗り心地の要素 乗り心地を左右する要素には車両の振動や衝撃をはじめとして、車内のスペースや腰掛けの座り心地、混雑度、騒音、換気、温度、湿度、風速、照明、色彩、各部形状・触感などの内装デザイン等幅広くあります。これらのうち、乗り心地に最も影響するのは車両の動揺や衝撃で、乗客が受ける左右・上下・前後方向の加速度です。 2.乗り心地を左右する車両の動揺 乗り心地を左右する左右・上下・前後方向の加速度には振動加速度・定常加速度・加速度変化率があります。しかし乗客が感じる加速度に対する感覚は方向と大きさと性質によって異なり、乗客自身の身体の状態によっても変化します。さらに乗客の感覚にさらされている振動加速度の継続時間によっても大きな影響を受けます。 3.乗り心地の基準 乗り心地係数 車両の左右・上下・前後方向の振動加速度の大きさと周波数によって乗り心地係数を設定し乗り心地を評価します。
