文字コードについての意見や議論は、その人の立場によって立脚点や基本的なものの見方がかなり異なっており、そのことが相互の理解を難しくしていると感じることがあります。 私が考える3つのスタンスを図に表してみました。それぞれのスタンスをステレオタイプ的に描画すると以下のようになります。 プログラミング系 文字コードをバイト値として扱うことに詳しい。文字コードがどのような特徴を持っていればプログラミングが楽になるかという観点が強い。一方、コード値に対応する文字そのものがどう定義されているかにはあまり興味がない。文字の定義は規格を決めた人がうまくやっているはずだと考えている。「Unicodeさえあれば良い」と考えがちなのもこのタイプ。 フォント・活字書体系 フォント設計の微細なところまで知りつくしている。文字コード規格の例示字形に詳しく、常人には区別のつかないわずかな違いも見逃さない。フォント技術に