<移民の国アメリカは「英語を母国語としない子ども」にどうやって英語を教えているのか。実は「コモンコア英語カリキュラム」というものが使われており、膨大なエビデンスをベースに作られた、いわば英語教育の集大成。第二言語として英語を学ぶ日本人にとっても参考になります> 地方分権が定着しているアメリカでは教育行政は各州政府に任されています。各州(さらに州内の学区や学校)が独自に教育の枠組みや基準を設定しているため、地域による学力差が大きく、不平等であることが長年問題になっていました。 これを解決するために2010年にオバマ政権によって作られたのが、全米共通の学習基準であるコモンコア(Common Core State Standards)です。コモンモアは2021年現在、全米50州のうち41州で導入されています。(コモンコアには強制力がなく、導入するか否かは各州政府の裁量によります。) リーディング