東京都議会で起こった“セクハラヤジ”騒動。発生から半月以上が経過しても「誰が何を言ったのか」という問題は収束せず、議会運営局は全会派に再調査を求めている。 ここではヤジの中身や発言者が誰かは横に置いておく。そもそも、なぜ都議会の場であのような品位に欠けるヤジが飛び交っているのか。ヤジの中身や発言者を特定するだけで問題を片付けてしまっていいものなのか。法政大学法学部教授で、自治体議会改革フォーラムの呼びかけ人代表でもある廣瀬克哉氏に聞いた。(聞き手は熊野 信一郎) 廣瀬さんはこれまで、自治体議会のあり方を研究テーマの1つとされ、その改革に向けた活動にも関わってこられました。そのお立場から、6月に起こった東京都議会でのヤジ騒動をどのように見ておられますか。 廣瀬:まず、問題を2つに分けて考えるべきだと考えています。1つが、なぜ議会において、人権侵害に当たるような、いじめ的なヤジが飛んでしまうの
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