北島康介が世界新記録で金メダルを獲得し、男子体操界に“野菜嫌い”のニューヒーロー・内村航平が彗星の如く登場。女子ソフトボールがアメリカにリベンジを果たして優勝し、期待されていた室伏広治はいつの間にか5位で競技を終えていた(と思ったら繰り上げで銅メダル獲得か?)。 そんな記憶もすでに過去のものになりつつあるが……それはさておき、本書はその北京五輪にも参加した「オグシオ」の潮田玲子やレスリングの吉田沙保里など、トップアスリート16人による「身体論」をめぐるインタビュー集だ。 「身体論」といわれてもあまりピンとはこないかもしれないが、要するに、競技のさなかに選手は何を感じ、その体には一体何が起こっているのか、といった視点でスポーツを考察したものだ。 例えば、陸上の朝原宣治は100mを正確に47歩で刻みながら走っているとか、元F1ドライバーの鈴木亜久里は時速300kmで走行していても観客の顔をしっ
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