ドンキホーテホールディングス(現パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)に対する株式公開買い付け(TOB)を巡り、当時現職だったドンキ前社長が知人男性に自社株の購入を不正に勧めていた疑いがあるとして、東京地検特捜部が前社長を任意で事情聴取したことが10日、関係者への取材で分かった。 特捜部は、前社長が知人に利益を得させようとした可能性があるとみており、金融商品取引法違反(取引推奨)での立件の可否を判断するため、前社長から当時の経緯を詳しく確認したもようだ。昨年11月と今夏に関係先を強制調査した証券取引等監視委員会と連携し全容解明を目指す。