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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/semi_colon (20)

  • 逃げるゴキブリが目の前から消えるところにヒントを得たロボット - 蝉コロン

    科学, 動物論文:Rapid Inversion: Running Animals and Robots Swing like a Pendulum under Ledges PLoS ONE 7(6): e38003. doi:10.1371/journal.pone.0038003 http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0038003 飛び込み台みたいな板の上を走って行って、そのまま落ちるのかと思いきや、板に後ろ足を引っ掛けて裏っかわへギュイ〜ンと回って去っていく。この全く速度を緩めずに方向転換するワザに捕者(人間)は「あ、消えた!」と思うわけです。 なんかこう、ゴキブリは脚の動きが宙を掻いているようですがヤモリは前肢止まってワー!ってなってますね。どちらも何事もなかったかのように裏を走っ

  • ペンギンが氷山に飛び乗ろうと一生懸命ジャンプするも、まったく届いていないと話題に - 蝉コロン

    動物ジェンツーペンギンだって。またおまえか。しょっちゅうやってるんだな。ツイートする

  • DNAでもRNAでもない新たな遺伝物質XNAについて - 蝉コロン

    科学遺伝、進化できる物質作製に成功 生命起源や研究に貢献 - 47NEWS(よんななニュース)進化するだなんだ言っていますが、どうなんでしょう。実際の論文はこちら。 Synthetic Genetic Polymers Capable of Heredity and Evolution さて、DNAの構造はこんな感じです。http://en.wikipedia.org/wiki/File:DNA_chemical_structure.svgデオキシリボースという五炭糖(図中オレンジ)がリン酸(図中黄色P)を介して連なっていて、AGCTの塩基が枝みたいに伸びています。二鎖の相補対が点線で結ばれてます。ちなみに図でバックボーンと書かれているように、塩基がなくても縦のリン酸結合の数珠つなぎ自体は壊れない。DNA二鎖だったらそういう塩基のない部分は歯抜けみたいになりabasic siteと呼ば

  • 「花および団子」エサの匂いで求愛行動が促進される - 蝉コロン

    http://www.nature.com/nature/journal/v478/n7368/full/478190a.html合体! photo from Image Editor, on Flickrバイオな研究ではよく使われるDrosophilaショウジョウバエの話。小バエ。「動物のお医者さん」ではショウジョウバエのことをハエと呼んで普通のハエのことを大きなハエと呼ぶとか言う人がいたような。英名fruitflyフルーツフライの名の通り、腐った果物によくたかるハエです。 Drosophila melanogaterは大昔から遺伝学の研究がやられていて、これまで興味深い遺伝子が数多く見つかっているモデル生物です。その遺伝子の一つfruitlessフルーツレス。これに変異があると生殖行動に影響が出ます。子ができなくなることから「実らない」という意味の言葉が遺伝子名にあてられました*1。

  • 環境にやさしいハムスター式潜水艦が就航 - 蝉コロン

    動物Hamster-Powered Submarine(HPS)、ハムスターが回し車を回す力をスクリューに伝えるのだ。Hamster Submarineサイトの説明によると回し車と3リットルボトルの組み合わせで総費用57ドル、うちハムスター12ドル。蒸気機関式の潜水艦と違って炉にハムスターを放り込まなくても良いという利点があるそうだ。温室効果ガスの排出も少ないと考えている。なお、最初の航海を終えたこのハムスターは現在現役を退いているという。ツイートする

    lanius
    lanius 2012/01/17
    ハムスターエンジン。
  • 擬態するタコで有名なミミックオクトパスに擬態する魚 - 蝉コロン

    タコほんとは今日こっちをアップする予定だったのに真面目なエントリに差し替えたら、ニュース - 科学&宇宙 - 擬態の擬態? 物まねダコをまねる魚(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日語サイトで先越されてしまった。 ミミックオクトパス(ゼブラオクトパス;学名Thaumoctopus mimicus)という擬態で有名なタコがおります。sea snakes, lionfish, flatfish, brittle stars, giant crabs, sea shells, stingrays, jellyfish, sea anemones, and mantis shrimpに擬態できるという触れ込み。インドネシアの北スラウェシ州。今回、このタコに擬態しているとしか思えない小魚が見つかりました。Black-Marble Jawfish(Stalix histrio)普段は砂

    lanius
    lanius 2012/01/08
    アゴアマダイ、カエルアマダイ。かわいい。
  • 秒速3.4センチメートルで垂直に壁を登るヤモリロボット - 蝉コロン

    via Nature News Blog: ‘Gecko robot’ walks up walls カナダのブリティッシュコロンビア州(どこだよ)サイモンフレーザー大学による研究。ヤモリにヒントを得た接着キャタピラで垂直に壁をよじ登るのだ。秒速3.4センチメートル。 論文:A tailless timing belt climbing platform utilizing dry adhesives with mushroom caps Smart Materials and Structuresという雑誌。論文タイトルにある"tailless"ってのは、体を吊るすようなワイヤ等が無いよーちゅうことみたい。確かに、せっかくのロボでも事前にワイヤをセットしておかなきゃいけないとなったら何だかなだものね。目的の一つは"人間が入れない所で作業するロボット"だろうし。 ヤモリがファンデルワール

  • ネズミは仲間を助けるか - 蝉コロン

    動物ネズミは仲間見捨てない…米大学チーム確認 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)より。「共感」と「困っている仲間を助ける」との間には、結構なミゾがあるように思うけれども。  人以外では、これまでサルでしか確認されていなかったという。9日付の米科学誌サイエンスで発表した。Rats Feel Each Other’s Pain - ScienceNOWの記事によると、「共感」については、2006年にマウスでも報告されていた。no title。empathyが共感。二匹のマウスを薬で痛がらせる。お互いが知り合いの場合とそうじゃない場合とで比べると、知り合いのときにその痛がりぶりに影響があるという実験。詳しくはとある昆虫研究者のメモ : マウスにもあるエンパシー。 んでここから一歩進んで「共感」からの〜「仲間を助ける」があるかどうかをラットで調べた。この場合の仲間は二週間一緒の

  • 脳内で自らをコピペしまくる遺伝子と人間の個性 - 蝉コロン

    科学, ゲノム遺伝子組み換え、脳細胞でも高頻度…初の実証 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 確かに組み換えなんだけどなんかレトロトランスポゾンのinsertionを免疫系と同等の組み換えっぽく言うのは個人的に違和感。興味深いけど。 ニューロンとレトロトランスポゾンL1レトロトランスポゾンというのがある。jumping geneとか呼ばれたりしてゲノムのあちこちに自らのコピーを増やしている。ヒトゲノムの17%を占めている(大部分は不活性である)。こいつらが跳びまわると、大事な情報がコードされている所に余計な配列がコピペコピペされていくわけで、これはまあ大変よろしくない。通常、細胞はあの手この手でこの飛び回る配列(transposable element:TE)を押さえ込んでいるわけだけれども、ニューロンの前駆細胞では、なぜかこのL1に好き勝手させており、他の体細胞に比べ

  • 「恐怖」に関わる扁桃体の働きとオキシトシンの作用 - 蝉コロン

    科学Oxytocin Selectively Gates Fear Responses Through Distinct Outputs from the Central Amygdala 大脳辺縁系にある扁桃体は情動を司る領域として知られている。この部分の損傷によって性行動異常や異などの症状が出ることがサルで報告されている。さらに「恐怖」の感情が失われていることが扁桃体中心核(CeA)を損傷させたラットやウサギの研究でも確かめられている。扁桃体の損傷により「恐怖」を感じることができない女性 - GIGAZINEという記事もあった。 この場合の「恐怖」は条件付けで学習させたもので、これに対する反応は2つフリージング反応(すくみ行動)心血管系の反応(血圧上昇・心拍数増加)で表出される。フリージングは中脳灰白質が、血圧変化は視床下部外側野が関係しているが、CeAはこれらとつながっていて(投射

  • ピコーン!ゾウのアハ体験 - 蝉コロン

    動物aha momentと茂木さんのアハ体験が同一のものを指しているのかわかりませんが、ゾウのaha momentについての研究です。aha momentは目の前にある問題の解決方法を突然ひらめくという体験。insightとも言うそうで、そう言われると普通だな。サル、カラス、オウムはこの能力を持っていることがすでに報告されていた。ゾウもけっこう賢いことが知られていますが、このひらめきについては不明でした。 実験としては、訓練や試行錯誤とは異なる問題解決をするかどうか見る、ということになります。 動物の頭の良さ実験では、そのままでは届かない所に餌を置いて、道具を使うことを思いつくかどうかをテストするのがおなじみ。ゾウの以前のaha moment研究では、鼻で棒を持って遠くのエサを取ろうとするかなーという実験をしていたが上手くいかなかった*1。悩んだゾウ研究者は熟考の末、高い所にエサを吊るして

    lanius
    lanius 2011/09/08
    ゾウの「ひらめき」。
  • 恋する赤の女王 - 蝉コロン

    科学ちょっとタイトルの表現が婉曲的すぎた。病原体と宿主との終わらない進化の軍拡競争は、赤の女王仮説として知られているのだけれども、それにはやっぱりセックスが大事だよということを実験的に示した仕事。赤の女王仮説実験は昨年にも報告があって (http://www.nature.com/nature/journal/v464/n7286/full/nature08798.html)、細菌とそれに感染するファージで何かやってた。今回のはもちょっと高等な生き物で、共進化に有性生殖の意義をからめています。 走り続けなければ生き残れないwikipedia:赤の女王仮説「赤の女王」とはルイス・キャロルの小説『鏡の国のアリス』に登場する人物で、彼女が作中で発した「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない(It takes all the running you can do, to keep

    lanius
    lanius 2011/08/03
    有性生殖の意義について。
  • 未熟児の脳損傷と回復のターゲット - 蝉コロン

    科学 新生児の脳損傷を回復 (Nature Neuroscience): NPG Nature Asia-Pacific URL2011-06-27 10:16:30 via bitly 未熟児と脳の損傷新生児医療の発展により命が助かる早産未熟児が増えたが、一方で脳に損傷が残る問題も大きくなっている。妊娠6ヶ月半以前に生まれた子どもの20%が脳にダメージがあるという。未熟児は肺の機能が弱く、また妊娠満期産でも新生児仮死により低酸素性虚血性脳症になる場合がある。これは脳性麻痺や認知障害の原因となり、現在のところまだ有効な治療の決め手がない。 脳で何が起きているか脳や脊髄の白質では神経細胞の伸ばした手がミエリンによってコーティングされているが(電線を絶縁体で覆っている電気コードに例えられる)、酸素が足りないとこのミエリン鞘の形成が阻害され、低酸素性虚血性脳症になる。また、自己免疫疾患である多発

  • 生体内のゲノムを改変して遺伝子治療 - 蝉コロン

    科学In vivo genome editing restores haemostasis in a mouse model of haemophilia : Nature 遺伝子治療はなんらかの遺伝子に変異を持っている人に、正常な遺伝子を導入して回復させようみたいな話ですが、人間にDNA溶液をエイッと入れるだけではダメで、ウイルスベクターとかで入れるにしてもあんまりうまくはいっていないようです。患者のゲノムに組み込まれれば長く発現するけど、その場合どこに入っちゃうか分からない。外来DNAを無差別に絨毯爆撃したら危ないわけです。目的の場所に入れられる技術があれば…。という技術のご紹介です。 近年ちょくちょく出てくるZFNです。ZFNは、特定のDNA配列を認識する(ジンクフィンガー)タンパク質と、DNAをチョッキンと切るタンパク質(ヌクレアーゼ)を融合させた全く新しいタンパク質です。うおぉぉ

    lanius
    lanius 2011/06/30
    ジンクフィンガーヌクレアーゼ。
  • 磁場感知タイプの忍が使ってそうな遺伝子 - 蝉コロン

    科学BBC News - Human eye protein senses Earth's magnetismAnimal cryptochromes mediate magnetoreception by an unconventional photochemical mechanism : Abstract : NatureHuman cryptochrome exhibits light-dependent magnetosensitivity : Nature Communications クリプトクロムというタンパク質がある。もともと植物でよく研究されているらしいが、多くの動物も持っている。サーカディアンリズム、体内時計的な役割を持つ。人間では網膜に存在する。このタンパクの新たな謎の機能として、渡り鳥の磁気コンパスを使ったナビゲーションに使われていると考えられている*1。クリプト

  • 光で遺伝子のスイッチをオンオフ - 蝉コロン

    科学A Synthetic Optogenetic Transcription Device Enhances Blood-Glucose Homeostasis in Mice これまでにも薬剤を使った遺伝子発現スイッチシステムはあったのだけれども、それを光の照射でやろうという話。オプトジェネティクス(光遺伝学)という最近急成長中の技術だとか。 オプトジェネティクス――それは、光学と遺伝学を組み合わせた、まったく新しい格闘技である。うおおおおおおおおぉぉぉーーーーーーっ! メラノプシンという光感受性タンパク質がある。7回膜貫通型のGタンパク質共役受容体。これは体内時計の研究でも重要なんだけど、今回はツールとして使います。 論文では、ブルーライトをあてるとGLP-1が発現するという細胞を作っている。GLP-1はインクレチンとして知られる消化管ホルモンで2型糖尿病の治療薬としても使われる。

  • ショウジョウバエがラマルクの夢を見るとか見ないとか - 蝉コロン

    Cell - Inheritance of Stress-Induced, ATF-2-Dependent Epigenetic Change時事ドットコム:親のストレス、子に遺伝=DNA変化介さず次世代に−ショウジョウバエで確認・理研 基的にショウジョウバエの目は赤い。 遺伝情報をに例えます。ハエの作り方マニュアルみたいな。文章は一言一句変わらないが、「目を赤くしろ」と書かれた部分が手違いで綴じ代に隠れちゃって読めない。このようなハエは目が白い。 専門的には「w遺伝子座が転座でセントロメア近傍に移動してヘテロクロマチン領域になった」とか言います。ヘテロクロマチンはDNAがぎゅっと圧縮されている状態で、そこに書かれている遺伝情報は働きません。w遺伝子は目を赤くするのに必要*1。このようなハエは目が白い。そういう系統のショウジョウバエがいるんです。ハエでノーベル賞もらったマラーの時代から

    lanius
    lanius 2011/06/24
    エピジェネティック。
  • 全天3Dマップ - 蝉コロン

    ぼやぼや, 科学ハッブル望遠鏡をはじめとしたいくつかのソースからの画像を集めて作ったものらしい。http://svs.gsfc.nasa.gov/vis/a010000/a010100/a010136/にフルサイズムービー有り。 Sloan Digital Sky Surveyは宇宙の地図を作るというプロジェクトだそうです。東大に日語サイトがあるみたいなんだけど更新されてなくてよくわかんない。http://hikari.astron.s.u-tokyo.ac.jp/work/SDSS/sdss-j.html あ、wikipedia:スローン・デジタル・スカイサーベイが有りました。http://skyserver.sdss.org/edr/jp/が公式サイト(日語)なのかな。「宇宙ゲノムプロジェクト」と名乗っているのが気になる。地図作りということか。ゲノムは最近「地図」ってあんま言わない

    lanius
    lanius 2011/01/12
    美しい。
  • 高解像度な脳の三次元イメージ - 蝉コロン

    科学人間の脳、地球上の全コンピュータより多くのスイッチを持つ--スタンフォード大学 - CNET Japan 記事タイトルだけしか見てなかった。これ数の多さは二の次でイメージングがすごいって話じゃない?僕は共焦点の三次元画像ですら必要に迫られたことがなかったのであれだけど、こりゃー面白いね。ちょっとファイトクラブのオープニング思い出した。 Neuron - Single-Synapse Analysis of a Diverse Synapse Population: Proteomic Imaging Methods and Markersやってることは大量の薄切切片をいろんな抗体で染め分けて、コンピューターで三次元構築。マウスの脳皮質。詳しくないけど体性感覚皮質というところ。ニューロン特異的なThy-1プロモーター下でYFPを発現するトランスジェニックマウスを使っている。画像では緑がそ

  • 2種のイルカの共通言語 - 蝉コロン

    動物BBC - Earth News - Dolphin species attempt ’common language’いわゆる普通のバンドウイルカとあんまり聞いたこと無いですけどギアナコビトイルカの話です。こいつらはコスタリカのカリブ海沿岸に生息している。この動画のどこかにいる。つかいっぱいいるなクジラ目。 基的にはどちらも特有の音を出しているんだけど、両者が一緒にいるときは鳴き方を変えて、お互いの中間的な言語を使ってコミュニケートしているんだって。 体長差はバンドウイルカ3.8mに対してギアナコビトイルカは名前の通り小さくて2.1m。バンドウイルカ同士で泳いでいるときは低周波音長めな鳴き声でコミュニケートしてて、ギアナコビトイルカは高周波のホイッスルなんだって。ところが二種類のイルカが一緒にいるとき、両者とも中間の周波数、中間の長さの声になる。不思議なもんですなあ。 種の壁を超え

    lanius
    lanius 2010/12/03
    異なる種類のイルカ。「基本的にはどちらも特有の音を出しているが、両者が一緒にいるときは鳴き方を変えて、お互いの中間的な言語を使ってコミュニケートしている」。
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