はじめに AWSの責任共有モデルとは、クラウドサービス提供者であるAWSと顧客との間で、セキュリティとコンプライアンスに関する責任を分担する考え方です。AWSは物理的なインフラストラクチャのセキュリティを担当し、顧客は自身のデータとアプリケーションのセキュリティに責任を持ちます。 AWSにおいてこの責任の相違を「クラウド”の”セキュリティに対する責任」と、「クラウド”内の”セキュリティに対する責任」としています。 AWSの責任共有モデルのメリット AWSの責任共有モデルでユーザーが享受できる主なメリットとして、ユーザー側の作業負担軽減が挙げられます。AWS責任共有モデルは、企業が自社内で管理・運用するオンプレミス環境と比較して、AWS側にインフラの運用やプラットフォーム、ソフトウェアの管理を任せることができるため、管理コスト面でユーザーの負担を軽減できます。 それ以外にも、オンプレミスと比