「ニート」の概念とその実数推移先日発表された労働力調査の結果を基に、いわゆる「ニート」に該当する「若年無業者」の動向を分析する。日本ではどれほどの人数なのだろうか。 「ニート」は「NEET(Not in Employment,Education or Training)」の日本語読みをしたもの。そのまま直訳すると「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」となる。内閣府が毎年発表している子供・若者白書では類似概念の「若年無業者」と表現しているが、その定義は「15~39歳の非労働力人口(状況をかんがみて求職活動をしていない人など)のうち、家事も通学もしていない人」(値算出の一次ソースとなる労働力調査でも「若年無業者」に関する精査は行われているが、そちらでは15~34歳が対象となっている。ただし同条件で35~44歳の人に対して「35~44歳無業者」との定義を行い、「若年無業者」と同じ項目で取