「トイレから始めるより良い世界-MDGs達成期限まで500日で何ができるのか」 日本人にとってごく当たり前の存在であるトイレ。人間は1日何度か排泄し、私たちはそのたびにトイレに行きます。トイレでは、レバーひとつですべてが流れ、私たちはその先を気にする必要はありません。もちろん日本も、その昔から今のようなトイレがあったわけではありません。 世界を見てみると、実に世界の人口の3分の1以上にあたる25億人が、改善された(排泄物が衛生的に隔離される)トイレを持っておらず、そのうち10億人は屋外排泄をしており、さまざまな問題が起こっています。日本にいるとあまり意識しないかもしれませんが、トイレは健康から教育、人権から農業まで、人間の生活に広く影響を及ぼしており、その改善は生活の改善につながります。 貧困のない世界を目指す国連の国際目標で2015年が達成期限となっている「ミレニアム開発目標(MDGs)