28歳の女性、ミカ・ホランダーが父親と営んでいるビジネスは世間から見ると「家庭的」とは言いがたい。何しろ扱っている商品がコンドームと潤滑剤なのだ。 ニューヨーク大学ビジネススクール卒の彼女は約2年前、父のジェフリーと共に「地球と体にやさしいオーガニックのセクシャル・ヘルスケア用品」の販売を開始した。Sustainと呼ばれるそのブランドは、フェアトレードのゴムを使ったコンドームや水ベースの潤滑剤、コットン100%の“事後用”ウェットティッシュ等を扱っている。 父のジェフリーは、エコな洗剤やおむつで有名なセブンス・ジェネレーションの共同創業者でもある。1988年創業の同社は、女優ジェシカ・アルバのHonest Companyをはじめとする自然派ブランドの先駆けであり、ミカは“化学物質不使用”がトレンドになる何年も前からこの業界を見てきた。 「セブンス・ジェネレーションは10年以上前からオーガニ