おととしの核セキュリティーサミットでの日米の合意に基づいて、日本からアメリカに引き渡されることが決まっていた研究用のプルトニウムが、22日にも専用の輸送船に積み込まれ、茨城県の港から出港するとみられます。 日本政府はテロなどへの警戒から輸送手段やルートを公表していませんが、輸送に使うイギリス船籍の武装した専用の船が21日、茨城県東海村の港に接岸し、関係者によりますと、22日にもプルトニウムを輸送船に積み込み、厳重な警戒の下、アメリカの核関連施設に向けて出港するとみられます。 今回、輸送するプルトニウムは高純度で核兵器に転用しやすいとされ、リスクがより高いことから、アメリカで核兵器にできないように処理するということで、日米両政府は日本の核セキュリティーの強化につながるとしています。 ただ、日本にはほかにも原発の使用済み核燃料を再処理した際に出るプルトニウムが国内外におよそ47トンあります。使