世界中の投資家と同様、日本の多くの富裕層も、相場下落の影響を受けにくいとされるプライベートエクイティー(PE、未公開株)などのプライベート資産に資金を向けたいと考えるようになっている。数十年ぶりの高いインフレ率と急速な利上げが株式と債券の両方に重荷となり、資産の60%を株式、40%を債券で保有するという伝統的な戦略に対する投資家の信頼が損なわれた結果、プライベート資産は世界的に活況を呈している。 ブラックストーン・グループ・ジャパンの藤田薫マネージング・ディレクターは、上場資産はマーケットのボラティリティーにさらされるリスクが高く分散効果が得られなくなっているとし、「何か違うものを求めている顧客が増えてきている」と話す。 世界最大のオルタナティブ投資運用会社であるブラックストーンは、日本の富裕層にプライベートクレジット商品を提供する機会を増やそうとしているファンドの一つだ。同社は大和証券グ