「現在のAI産業の構造は、5本指で例えられる」──AIベンチャー・PKSHA Technology(東京都文京区)の上野山勝也代表は9月5日、同社の事業説明会でそのような話をした。上野山代表は東京大学松尾研究室で博士号を取得し、2012年に同社を設立。12年間、日本でAIソフトウェアの開発に取り組んできた実感として、AI産業のグローバルの現状や、国内AI企業がそこに立ち向かうための戦い方を話した。 上野山代表は「現状のAI産業は5層の構造をとっている」とし、聴衆に手のひらを向け、5本指を使ってその構造を解説した。一番上に小指を置き「小指=ユーザー(AIサービスの利用者)」、その後は上から順に「薬指=AIアプリケーション」「中指=基盤モデル」「人差し指=半導体」「親指=電力」と、それぞれを例えた。 上野山代表は「現状のAI産業のどこに利益が落ちているかというと、ほぼ半導体(人差し指)になる」