実践DDD本 第9章「モジュール」~高凝集で疎結合にまとめる~ DDDにおける集約 DDDにおける集約(Aggregates)とは、オブジェクトのまとまりを表し、整合性を保ちながらデータを更新する単位となります。通常はオブジェクトの集まりの「境界線」の意味で使われ、オブジェクト群の生成/読み込み/変更/保存といったライフサイクル管理が行われます。 外部から集約を操作できる「集約ルート」 外部から集約を操作する場合、代表オブジェクトである「集約ルート(≒ルートエンティティ)」のみ参照することができます。集約ルートを操作することで集約全体の整合性を保ちながらデータを変更できます。 DDDの「集約」のイメージ 上図の例では、注文に関わるオブジェクト群が集約の「境界線」となっています。操作をしたい場合「注文」という「集約ルート」に変更依頼をすることができます。集約内部にある「注文明細」や「配送先住