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ブックマーク / salon.mainichi-kotoba.jp (6)

  • 「寒かったです。」の言い切りは公認された?

    「やや稚拙な感じはするが許容範囲」「違和感はない」を合わせ3人に2人が許容している数字となりました。たいへん興味深い結果です。 出題者は「寒かったですね」が最多になると予想していましたが見事に覆されました。伝統的な文法として正しい形のはずの「寒うございました」は5%足らずにとどまりました。 「寒うございました」などの形で思い出されるのは、1964年東京オリンピックのマラソンで銅メダルを取り、68年に自殺した円谷幸吉の遺書です。 父上様 母上様 三日とろろ美味しうございました。 干し柿、もちも美味しうございました。 ……などと続く「美味しう(おいしゅう)ございました」の悲しくも美しいリフレイン。このころは「ございました」が生き生きしていたことがうかがえます。 国語審議会のお墨付きでも「仮面夫婦」 しかし、それから10年もしないころ、朝日新聞記者(当時)の多勝一さんは「日語の作文技術」(1

    「寒かったです。」の言い切りは公認された?
    masa8aurum
    masa8aurum 2024/03/09
    “伝統的には「寒うございました」” / 終助詞が「かすがい」になる? / 「寒いです」はOKなのに「寒かったです」に違和感を覚える理由は?
  • 「真逆」はなぜ広まったのか(前編)

    「真逆」という言葉は、毎日新聞で確認できる限りでは1998年から見られる歴史の浅い言葉ですが、急速に拡大しました。反発も根強いのですが、なぜこの言葉は昔にはなく、最近広まったのでしょう。前後編で掘り下げて考えます。 9月に出た毎日新聞校閲センター著「校閲記者も迷う日語表現」(毎日新聞出版)は、主にこのサイトの「質問ことば」から厳選して構成されています。今回はその中から「真逆」という語について掘り下げてみます。稿の筆者・岩佐の個人的見解が含まれることをご承知おきください。 定着進むが言い換えを推奨 「真逆=まぎゃく」は2004年の新語・流行語大賞にノミネートされたように歴史の浅い語ですが、一気に広まりました。この「質問ことば」のアンケートでも「使う」が18年に55%、23年に58%と過半数です。「定着した」は18年77%、23年83%と、浸透ぶりが表れています。 23年2月のNHK調査で

  • 「してほしい」だけじゃない 漢字で書けるのに仮名にする言葉

    と注記しています。 すっきり分けにくい場合も 動詞の下に付けて補助的に使えば漢字の意味が意識されないと考えられるわけですが、形だけでわかるとは限りません。 動詞の下に付いていても 「傘を学校に置いて来てしまった」「子供を家に置いて行く」 などは、「来る」「行く」にも意味があって漢字で書いてもよさそうです。 同じ「しれない」でも 「彼ならあんなことも言うかもしれない」 「あんなことを言う彼の気が知れない」 ――と、後者は漢字で書いてもよさそうです。 「意味が薄れた」かどうかは微妙で難しいものがあります。毎日新聞用語集は「言う」「いう」の書き分けをこのように例示しています。 「大家といえば親も同然」という例が挙がっていますが、「といえば」でも 「気にならないと言えばうそになるが……」 のように使う慣用句では、実際には言わないけれど「口に出して言ってしまうと」という感じなので「言」を使ってよさそ

    「してほしい」だけじゃない 漢字で書けるのに仮名にする言葉
    masa8aurum
    masa8aurum 2022/09/19
    毎日新聞の校閲記者ブログの記事
  • 交ぜ書き、漢字制限…新聞の用語原則はどう決まったか

    「各社同じように悩んでいると知って刺激を受けた」。マスコミの用語担当者が集まり、表記の原則を決める日新聞協会の用語懇談会は、交ぜ書きや漢字制限緩和などの難題にどう取り組んだか。元産経新聞校閲部長の時田昌さんを迎え、語り合いました。 新聞社や通信社、放送局の用語担当者が集まり、報道の言葉遣いや表記について話し合う日新聞協会の新聞用語懇談会。その委員を約20年務めた元産経新聞校閲部長の時田昌さんと、やはり用懇参加が長かった毎日新聞の軽部能彦・元用語幹事、岩佐義樹・元校閲センター部長が、新聞の漢字制限緩和や交ぜ書きへの対応などさまざまな難題があった“用懇生活”を振り返りました。 【まとめ・宮城理志】 時田昌(ときた・まさし) 1962年、東京都生まれ。86年産経東京校閲センター編集校閲部に校閲記者として入社。入社後、一貫して校閲職。用語委員、校閲部専門委員、校閲部長を歴任。新聞協会用語懇談会

    交ぜ書き、漢字制限…新聞の用語原則はどう決まったか
  • 「入籍する」→「婚姻届を出す」

    法的に結婚することを「入籍する」と表現されることは多いのですが、入籍とは、既にある戸籍に入ること。現在は結婚すると新しい戸籍が作られるのが基なので「入籍」は誤用になります。そのため新聞では「婚姻届を出す」などと書くのを原則としています。 戦前は、いわゆる家制度で、「は婚姻によって夫の家に入る」と旧民法の条文に書かれていました。例外的な場合を除いて、夫の入っている戸籍にが加わる仕組みで、女性にとって結婚することは「入籍」にほぼ当てはまっていたと言えます。 しかし今は、戸籍法で「婚姻の届け出があったときは、夫婦について新戸籍を編製する」と定めている通り、多くの場合はどちらか一方が相手の戸籍に入る仕組みではありません。 「新しい戸籍に2人で一緒に入る」というイメージで入籍という言葉を使う方もいるかもしれませんが、辞書でも「俗に婚姻の意に用いられるが、正しくは『新たな戸籍を作る』ので『入籍』

    「入籍する」→「婚姻届を出す」
    masa8aurum
    masa8aurum 2021/03/21
    「創業」と「入社」を同一視したら誤用と言われるのも無理ないが、それと同じってことか
  • ギョーザの漢字は? チコちゃん、それはないよ

    NHK「チコちゃんに叱られる!」でチコちゃんが「ギョーザ」を漢字で書く問題を出しました。豊川悦司さんが書いたのは「飠」に「交」と「子」。これをチコちゃんは不正解としました。それはないよ。チコちゃん、トヨエツにダメ出ししてんじゃねーよ! 「しょくへん」が「飠」ではダメなのか トヨエツこと豊川悦司さんがNHK「チコちゃんに叱られる!」に出た回。チコちゃんが出演者に正解されて「ボーッと生きてんじゃねーよ!」という決めぜりふを言えない悔しさを紛らすために「ギョーザ」を漢字で書く問題を出しました。 豊川さんがボードに書いたのは、おちゃめなことに「飠」の右にギョーザの絵。その下に書かれていたのは「飠」に「交」の「子」でした。 これをチコちゃんは不正解としました。正解は「餃子」で、「しょくへん」の下は「二」みたいな横線でなければいけないということです。 それはないよ。チコちゃん、トヨエツにダメ出ししてん

    ギョーザの漢字は? チコちゃん、それはないよ
    masa8aurum
    masa8aurum 2020/10/04
    “漢字に詳しい人ほど知っています。「手書き字形と印刷字形が別のもの」”
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