2003.10 ページ| 1 | 2 | 3 | 四半期開示 はじめに 東京証券取引所から、「四半期財務情報の開示に関するアクション・プログラム(以下「アクション・プログラム」)」 が公表されて、1年余りが経過しました。多くの会社にとって、初めての四半期開示が終わったわけですが、今年は導入初年度ということもあり、各社の取組状況、開示内容にかなりばらつきがあるようです。また、経理実務担当者、投資家等からは、四半期開示そのものに対する疑問の声もあがっています。そこで今回は、我が国における四半期開示の実情と、今後の動向等についてご説明します。 我が国における四半期開示導入の背景 最近の大きな会計関連のトピック(金融商品の時価評価、固定資産の減損等)をみてもわかるように、通常、大きな会計規則等の変更がある場合には、数年かけて規則改定の議論等が行われた後にその内容を「公開草案」の