ベンチャーについて述べられたことを考える場合、それが「客観的」な話なのか「主観的」な話なのかに注意して考える必要があります。 「客観的」とか「物事を冷静に考える」というのは、通常いい意味で使われます。客観的な立場からベンチャーを見ると、例えば「ベンチャーはリスクがある」「ベンチャーで成功する人はほんの一握りだ」といった結論が導かれることになります。それ、確かに客観的、統計的に正しい話です。 しかし、ベンチャーの醍醐味(だいごみ)は、自分が中心になって「当事者的立場に立つ」ところではないでしょうか。アニメを見たり小説を読んだりして「この話、つまらねえなぁ」というのが客観的立場だとすると、映画「アバター」のように、自分が主人公そのものになりきって世界を体験し変えていくのが「当事者」の立場です。 書籍や雑誌の経営者の成功談は、まさに「主観的」立場から述べられています。そういう成功談を客観的立場か