都道府県立など公立の中高一貫校で、学年を超えた前倒し学習などの学力対策が広がっている。朝日新聞が全国の一貫校にアンケートした結果、約6割が中学で高校の学習内容を教えていた。進学率も一般の公立高より高く、学校数はこの10年で2倍に増えている。 公立中高一貫校は、①一つの学校で6年の一貫教育を行う中等教育学校②同じ自治体が設置した中高を接続し、中学から高校に入試なしで進める併設型③中高で生徒間の交流などをする連携型――に分類できる。 アンケートは9~10月、独自の一貫教育を進めやすい中等教育学校と併設型の計118校を対象に行い、105校(89・0%)が回答。このうち中学段階で高校の学習内容を教え始める学校は65校(61・9%)だった。前倒し学習は私立では進学校を中心に一般的に行われているが、学力向上をめざす公立の一貫校でも広がっている実態がわかる。 中等教育学校と併設型は学校教…
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