先行者の多くは予期せぬ罠に落ちて早死にする。あるバスは腐った橋桁とともに谷底に落下し、別のバスは案の定の地雷を践む。無論、幸運な何台かのバスは、目的地に到達することだろう。が、ゴールに着いた時、荒れ地を走ったバスの乗客は満身創痍になっている。その九死に一生をゲットするに至る旅を楽しめるのでないのなら、初期バージョンには飛びつかない方が無難だ。 銘記しておこう。時代のバスは、遅れ気味に出発する。 前車の覆る様子を十分に観察した上で進むのが賢者のルートハンティングだ。 とはいえ、先行者には先行者の至福がある。 足跡のついていない大地。未踏の山々。僕の前に道は無い。僕の後ろに道は出来る。ああ、自然よ。父よ……そういうポエティックな至福と詩的な破滅。ああ。足の下には穴がありました。ああ。 てなわけで、新しい何かを見つけた冒険者の足は、自動的にその方向に進む。余儀なく。 幸いなるかな青き梅を食する者
鳩山由紀夫がとうとう辞めた。総理就任後たった8ヶ月で辞任に追い込まれた。就任直後は80%近い支持率だったが、そこがピークだった。そして最近はとうとう10%台まで落ち込んでいた。この間、日本経済は低迷して、郵政改悪法案や普天間基地の移設問題での不手際で、多くの国民から不信を買った。社会主義的な政策も多くの経済評論家に酷評された。よって、今日の辞任後も、なおも彼の失政を批判する声は大きい。 筆者は、鳩山氏が首相に就任した直後に話題になった彼の論文を読んで非常に悪い予感がしていた。典型的な反市場、反米のイデオロギーが綴られた現実離れした彼の思想がはっきりと読み取れたからだ。そういった考え方はグローバル経済の中で生きている日本と、そこで生活する日本国民にとってひどく有害に思えた。しかし、筆者が本当に恐れていたことは、そんな反市場、反米をかかげる鳩山由紀夫率いる民主・社民・国民新党の連立政権が、国民
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