【中国・北京発】AI(人工知能)の学習用データ整備に特化したデータ・タング(数据堂)が、この1月、日本に進出した。AIの性能を高めるには、AIが学習しやすいよう規則化された学習用データが不可欠。AI開発のおよそ8割が学習用データの取得や整備に費やされるとされる。データ・タングはこの部分を丸ごと請け負うことで、AIのアルゴリズムやアプリケーション、サービスを開発するベンダーの作業工数やコストを軽減。高性能なAIを効率よく実現できるよう支援するユニークなビジネスモデルを構築している。旺盛なAI活用需要を背景に、近年、急成長しているAI関連ベンダーだ。 工数の8割がデータの取得と整備 中国のIT企業が数多く集まる北京・中関村。近年ではAI(人工知能)関連の企業の集積度が高まっており、2011年に創業したデータ・タングもその1社だ。データ・タングの特徴は、AIの性能を高めるのに欠かせない学習用デー