観光バスやタクシーなどを運行する「勢(せ)の國(くに)交通」(三重県四日市市)は、バス専用の飛沫(ひまつ)防止板「おひまつくん」=写真=を開発し、全座席に装着して運行している。六月以降、コロナ禍の影響で観光目的のバス運行は少なく、小川啓社長(57)は「バスの新しい乗り方を提案していけたら」と意気込む。 (磯部愛) アクリル板は縦四十五センチ、横三十五センチ。客がぶつからないように、板の左右と上の部分には青い棒状のクリップを目印代わりに付けた。同社は三月から白い不織布を天井からつり下げる対策を講じていたが、車内の見通しが悪く、客の様子も分かりづらかったことから、アクリル板を全座席に導入しようと決めた。 アクリル板の装着が難しく、小川社長を中心に社員たちが方法を模索。両面テープやネジなどさまざまな方法を試し、座席の持ち手部分を一度外して、穴をあけた板を挟み込む方法を思い付いたという。板の製造は
![「おひまつ」防止します 三重、バス座席に透明仕切り板:中日新聞Web](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/284d02ca11d0ec0040ac5e842a769e10216d3e7b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstatic.chunichi.co.jp%2Fimage%2Farticle%2Fsize1%2Fe%2Fe%2Fd%2F6%2Feed685558ee62d8cf77255f076ced975_1.jpg)