今までできなかったことができるようになると、それが自信になる。でも、「何かができること」にこだわった途端、不自由になってしまう。経験は自分が自由になるためにあるのであって、自分を限定するためにあるものじゃないはず。より自由になること。それを成長と呼ぶのではないか? 漫画家の山田玲司さんの描く作品は、絶えず自由とは何か?の問いが響いている。それは絶望に至らないための道標ではないだろうか。 「絶望に効く薬」「Bバージン」をはじめ、山田さんの描かれている漫画には、考えることで成長しようという気持ちが根底にあるように思います。 僕の考えは日々変わるから、今日の考えを言えば、考える人は「考えるようにさせられる環境にいる」ということで、考えるタイミングは人それぞれにやって来るんだと思う。でも一方では考えなくても何とかなる人もいて、考えないことが能力だったりする。 かつては「みんなが考えたほうが世の中は