去る4月8日,国際大学GLOCOMで,RGN(Research on Game design and Narrative。コンピュータ・ゲームのデザインと物語についての研究会)の第1回が開催された。 RGNはオタク系サブカル文化論をリードする論者の一人である東 浩紀氏(「動物化するポストモダン オタクから見た日本社会」などの書籍で知られる哲学者)の研究室が主催して構成される研究会である。 RGNの狙いは,日本でゲームアカデミズムを成立させることにある。米国で成立している「game studies」や,それに続く韓国での動きを視程に収めつつ,国内できちんとゲームを語れる枠組みを作ろうというものだ。 研究会の名前にもなっているとおり,彼らがゲームを捉える視線は,ルドロジー(ludology。「ホモ・ルーデンス」という場合と同じ意味の遊び要素)に基づく狭義のゲームデザインおよび,ナラトロジー(n