日本維新の会共同代表の橋下徹・大阪市長が再燃させた「従軍慰安婦」問題。1990年代初めに大きく表面化して以降、この問題は韓国から世界に広がり、日本は「性奴隷を強制した国」という暗いイメージが定着しつつある。 橋下氏は「それは事実とは違う」と発言した。だが、米軍に風俗産業の活用を勧める発言が伴っていたこともあって強い非難が起こり、米国政府の怒りを買った。結果として日本は人権を軽視する国という負のイメージが強化された面がある。 だが、秦郁彦氏の労作『慰安婦と戦場の性』(新潮選書)などにあるように、韓国人慰安婦について日本軍による強制連行の証拠がないのも事実。また、第2次大戦当時や朝鮮戦争、ベトナム戦争時など、慰安婦制度が日本以外にも幅広く存在したことを示す史料が多数見つかっている。 ユーチューブ上の英語スピーチで賛否両論の反響 日本の「汚名」を晴らし国際社会で「名誉ある地位」を得るため、日本は