中川氏の急死を受け、麻生前首相は記者団に、「保守の理念を再生していくうえでは最も期待されておられる人物だと思っていました。自由民主党としても大きいダメージを受けたと思っています」と語った。 麻生氏や安倍元首相らは、政権奪還と党再生を期すためには経済政策と同時に憲法改正をはじめ「保守の理念」の再構築が不可欠と考える。その両方を併せ持つ数少ないリーダー候補を失ったとの思いだ。 麻布中学・高校の同窓生だった自民党の谷垣総裁も、都内の私邸前で記者団に「大変有能な方で、これからまだまだ力を発揮していただかなきゃならない局面が必ずあると思っていましたので、誠に残念です」。 「もっと一緒にやりたかったなあ」。農水族として連携してきた谷津義男元農水相は亡きがらにそう語りかけたという。中川氏の表情は寝ているようだったという。5日前、最後に電話で話した時には「今後は帯広にいることが多くなる。農政問題でも