トップ > 経済 > 紙面から一覧 > 記事 【経済】 JR東海、自民にリニア3ルート建設費提示へ 迂回で数千億円増 2009年6月16日 朝刊 自民党が18日に開く予定のリニア特命委員会(堀内光雄委員長)の会合に、JR東海が、東京−名古屋間のリニア中央新幹線計画で3案がある想定ルートの建設費試算を示す見通しとなったことが15日、分かった。JR東海が実現を目指す南アルプスをトンネルで貫通する最短ルートに比べ、北側を迂回(うかい)する他の2ルートの建設費が、数千億円膨らむことを示す。 JR東海は18日以降、ルート選定が最も大きく影響する長野県をはじめ、沿線各県に試算を個別に説明する方針。建設費の違いがはっきりすることで、南アルプス貫通の通称「Cルート」の優位が鮮明になるとみられる。今後は、迂回し伊那谷を経由する「Bルート」を主張する長野県の対応が、計画を推進する上で焦点となる。