印刷 びっしりと文字がつづられた死刑囚からのアンケートの回答。絵や俳句で表現したものもある=東京都港区 「いつ処刑されるかおびえながら生きています。同じ人間です」――。死刑廃止を求める市民団体が全国の確定死刑囚120人(6月現在)にアンケートを送ったところ、86人から回答が届いた。裁判員裁判で市民も死刑の判断を迫られる時代。生の声を通して死刑の現実を伝えたいと、8日に東京都内で開く集会で紹介する。 「死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90」が2008年に続いて実施し、回答は初回の77人を上回った。確定した死刑囚は親族などを除いて面会も制限されるため、死刑囚の生の声が一度にこれほど集まるのはまれだ。 初回の回答者のうち11人が死刑を執行され、6人が獄中で病死。その間、裁判員裁判が始まり、死刑判決も出始めている。4日現在の確定死刑囚は戦後最多の121人に上る。 寄せられた回答には