1949年東京生まれ。上智大学大学院文学研究科博士課程修了後、白百合女子大学文学部助教授(心理学担当)を経て99年4月より現職。メディアで幅広く活躍中。著書も多数 転職を決意する人の中には、転職先でやりたいことがあるというポジティブな動機を持つ人と、とにかく現在の環境から逃げたいというネガティブな動機からスタートする人に分かれる、と富田先生。「どちらの理由も理解できますし、両方が混在する人がほとんどでしょう。 ただ、差し引いて、ポジティブ動機のほうが余分に残る状態でなければ、転職完遂も難しいでしょうね」。逃亡自体を悪いこととは決め付けられないが、ポジティブ要素が上回らないうちにやみくもに活動を始めてしまうと、途中で生ぬるい現状を選びがちだ。 「“とりあえず人並みに、どこか会社に勤めよう”などと世間の常識や人の視線に固執せず、自分がなぜ働くのかを納得できるまで掘り下げてから動いたほうがいい。